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Handai-CARP’s blog

大阪大学CARP(原理研究会)です!

Remember Who You Are 【書評】ハーバードからの贈り物

何度も読み返したくなる本。私にとって「ハーバードからの贈り物」(デイジー・ウェイドマン著、ランダムハウス講談社)はまさにそれです。ハーバード・ビジネススクールの講座ごとの最終講義を集めたものです。

教授たちは、師としての最後の数分間に、自らの体験をもとに知りうる最良のアドバイスを与えてくれる。これはハーバード・ビジネススクールの伝統だ。(本書より)

知性の極みハーバードにおいて、心の在り方や物の見方を教授が実感をもって教えて、講座の幕が閉じるわけです。

本書には、15篇のメッセージが収められています。その中から1つ、ビジネスヒストリーを担当するトーマス・K・マックロウ教授のアドバイスを紹介したいと思います。

教授は1940年代生まれ、根っからの民主党支持者でした。また、父親の勤め先であるTVA(テネシー川流域開発公社)に慣れ親しみ、ニューディール政策の礼賛者でもありました。

そのため、共和党は悪者、TVAを始めとする大組織・大規模事業は良いものという偏見が植え付けられていました。アイゼンハワーが20年ぶりに共和党出身の大統領になった時には、不安ばかりが募ったのです。

しかし、歴史を勉強し、自分自身の過去をも振り返ることで、過去が作った偏見を見直すことになりました。一見して正当な根拠がある考え方でも、思い込みだと理解でき、自分の考え方を変えることができたのです。

このような経験から、教授は次のアドバイスを与えてくれます。

たったひとつの見方で世界をとらえることに安住しないでほしい。物事を黒か白かで見るレンズは捨てよう。自分の過去を見つめ、今までの歩みをふり返り、自分の考えはどこからきたのかを理解することだ。黒と白との間にも様々な色があることに気づき、それを理解すること。それこそが、的確な判断をもたらすのだ。(本書より)

大学4年間の過ごし方って色々ありますよね。部活やサークルが中心とか、勉強重視とか、バイトでお金を貯めて旅行に行ったりとか…。2,3回生にもなれば、自分にとって大学生活はこんなものだと考え方も定まってきますし、生活のサイクルも一定になります。

じゃあ、「どうしてそう考えるのか?どうしてそういう生活をするのか?」と問われたら、皆さんはどう答えますか?

将来のビジョンが描けていて、理路整然と理由を答える人もいるでしょう。漠然と「いいと思うから」「楽しいから」と答える人もいると思います。はたまた、「みんなそうしているから」という答えの人もいるはずです。

トーマス教授の言わんとすることは、さらに一歩踏み込んで、「現在のその考え方を形作ったものは何か?自分の考え方のルーツを理解しなさい」ということだと思います。

習慣となって、日々当然のように繰り返す行動、繰り返し発せられる言葉…。その源点に何があるかを知ることで、「私」という人物が分かり、どの方向に進むべきか光が差すはず。

終わってから人生後悔したくないですもんね!ぜひ一度、自分のルーツを考えてみてください。そして、自分に良い変化が生まれ、大学生活がより有意義になったらいいですね。

あ、そういえば、うちのサークル、そういう話題に強いですよ(笑)。興味ある人はぜひ!

by ぷれじ