Handai-CARP’s blog

大阪大学CARP(原理研究会)です!

旅人のたどり着いた所

6月(あと少しだけど・・・)は道端で見つける紫陽花がきれいで、本当にこの時期に似合う花だなぁと思う、今日、この頃・・・
こんにちわ〜アラレです!ヾ(・∀・*)

さて、早速、今日の一枚に・・・
この絵を見て、みなさんの心には何が残るでしょうか?

「雲海の上の旅人」(1818)
切り立った崖に立つ一人の男性の後ろ姿。彼はこの崖から何を見つめ、何を考えているのでしょうか・・・。
男性が見つめているであろう、その先は断崖が霧に隠れていたり、鋭さと、どこか廃墟のような姿をして見えていたり、そのさらに遠くには霞んだ山が薄っすらと消えるように描かれています。

この絵を描いたのは、ドイツのロマン主義の画家
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(1774〜1840)
画家は、この絵にタイトルも付けず、自分の名前もサインしませんでした。なので、「雲海の上の旅人」は後世の人がつけた題名です。

カスパー・ダヴィット・フリードリヒは石鹸・蝋燭業を営む父の4男として、当時スウェーデン領のドイツの最北端に生まれました。
彼は後にこう言われています。
”風景画の中に悲劇を見た画家”と・・・

....〆(・ω・。) チーン・・・・

それは、幼少の頃のある出来事がその後の彼の人格と画風に大きな影響を与えているからだと言われています。
彼がまだ幼ない頃に妹を亡し、13歳の時に河でスケート遊びをしていたところ、氷が割れて溺れ、彼を助けようとした一歳年下の弟が溺死してしまうという出来事があり、その事を長年責め続け、心に暗い影を落としていきました。その後も姉や母を相次いで亡くしていってしまいます。
彼がよく描くモチーフ(題材)は、廃墟やお墓、自然の冷酷さや死など・・・
・・・かなり影響されてるっ!!・・・w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w

その人が通過してきた環境は、過ぎ去ってしまったとしても、見えなくとも、何かの形になって現れてくる・・・。
画家にとっては残った数々の作品の中に生きてきた人生そのものがにじみ出ています。

澄んでいる・・・というよりは、冷たい印象を受ける絵です。絵の中の、前方を見据えてたたずむ男性は私達に背を向けているので、彼がどんな表情をしているのかはわかりません。

この作品の題名はドイツ語で『Der Wanderer über dem Nebelmeer』です。
・・・( ゜゜)ノ・・・誰かドイツ語・・・
ドイツ語 "Wanderer" には "放浪者" (迷って目的を探そうとしている人)の意味と"ハイカー"(目的をもって旅をする人)の二つの意味があります。
顔の見えない男性は誰でしょうか?画家自身かもしれませんし・・・もしかすると、私達・・・かもしれません。
まだ見ぬ未来・・・迷うこともあるし、夢を追って突き進もうとすることもありますよね。
今はまだ、旅人や放浪者かもしれませんが、いつかたどり着く場所を思い描いて、懸命に生きていきたい!
画家もそんな気持ち・・・だったんじゃないでしょうか。

最後にもし良かったら、「日の出に立つ女性」とネットで検索してみてください。
そこには、彼が苦悩の末に手に入れた幸せが少し・・・描かれています。
相変わらず人物は・・・後ろ姿ですけど(笑)
大切な画家の奥さんの姿です。(●´艸`)ヾ