魚の解剖と観察
はじめに
解剖って難しそう!大変そう!と思うかもしれませんが、そんなことありません。
道具はハサミとピンセットでOK!
魚を買ってきて、お父さんお母さんが写真を取りながら解剖すれば、一日で夏休みの自由研究は終了です!
学校でやることも稀なので、いい体験になると思います。
難易度★★☆☆☆
多少失敗したとしても、失敗したなりに学べるのがいいところです。
参考にしたサイト
手順
準備
解剖1
- 1.魚の肛門にハサミを入れ、頭の方に向けて切り、腹部を開きます。
- 2.肛門から縦に、側線の辺りまで切ります。
- 3. (2)で切り進んだところから、側部を頭部に向けて切ります。
- 4.エラを少し切り落としてから、エラの下の部分を切り落とします。
観察2
解剖図を見ながら、内臓が入っている状態で観察します。
- 浮き袋、肝臓、幽門垂、精巣・卵巣、腸、胆のう、胃、腎臓...1つ1つ探してみましょう。
- 浮き袋は、途中で破ることになります。
観察3
とりだした内臓を流水で洗ってお皿にのせ、ピンセットでほぐしながら観察します。
頭部と胴部の内臓は食道でつながっています。切断してしまって構いません。
- 観察2で見つけられなかった内臓をもう一度探してみましょう。
- 心臓を観察してみましょう。一心房一心室です。
- エラは何枚あるでしょうか?
- 胃の内容物を見てみましょう。
- 食道−胃−腸と消化管をたどってみましょう。
時間があれば
- 目を解剖して水晶体を取り出す。
- 背骨を折って神経を取り出す。
後片付け
- 内臓は捨てます。
- 使った道具を洗いましょう。
- 魚は料理して食べちゃいましょう。
コツ・気をつけること
- 魚で遊びださないように注意しましょう。
- 解剖した手で目や口元を触らないように注意しましょう。
- 終わったあとはしっかり手を洗いましょう。
- ハサミで切る時は、刃先を深く入れすぎないように注意。深く入れすぎると内臓を傷つけてしまいます。
- なるべくハサミを使わずに、手や指でさばくように心がけるとうまくいきます。
- 魚の種類にもよりますが、鋭い箇所もあるので気をつけましょう。*7
- 手袋などはつけずに行います。
学べること
- 生物の体の構造
- 食べ物が手元に届くまでのプロセス
- 生き物を食べるということ
- 年齢、知識や好奇心に応じていろいろなことを学べると思います。一緒に実験をする保護者の方が助言してあげてください。
実際にやったときは
1時間半という時間制限があったので、参考サイトよりも内容を省略して行いました。
最初は戸惑っていた子供たちでしたが、時間内に予定していた観察や解剖を全てすることができました。
魚をバラバラにして遊ぶだけになってしまうことを心配していましたが、そんなことはなく皆しっかりと観察していました。
その時の様子はこちら(写真多数あり) 【動画あり】3学期第4回小学校理科実験プロジェクト 〜解剖・魚(マアジ)編〜 - 大阪大学CARP(原理研究会)